強度区分の数字の意味
強度区分「8.8」は、2つの数字でボルトの強さを表しています(JIS B 1051)。
- 小数点の前の数字 × 100:呼び引張強さ(N/mm²)。8.8なら800N/mm²
- 小数点の後の数字 × 10:引張強さに対する降伏点(または0.2%耐力)の割合(%)。8.8なら80%
つまり8.8のボルトは、引張強さ800N/mm²、降伏点(耐力)がその80%の640N/mm²という意味です。
| 強度区分 | 呼び引張強さ | 降伏点・耐力の割合 | 呼び降伏点・耐力 |
|---|---|---|---|
| 4.6 | 400 | 60% | 240 |
| 4.8 | 400 | 80% | 320 |
| 6.8 | 600 | 80% | 480 |
| 8.8 | 800 | 80% | 640 |
| 10.9 | 1,000 | 90% | 900 |
| 12.9 | 1,200 | 90% | 1,080 |
呼び値の計算です。最小値などの規定はJIS B 1051で確認してください。
ボルトを交換するとき
強度区分は、六角ボルトの頭に刻印されていることが多くあります。刻印がない、または読めないときは、製品のパッケージや購入先の表示で確認します。機械や車などのボルトを交換するときは、メーカーが指定する部品・強度区分・締め付けトルクに従ってください。ボルトだけ強度区分の高いものに替えても、ナットや相手側のねじ・部品が同じ力に耐えられるとは限りません。ナットにもボルトに合わせた強度区分があります。
強度区分と締め付けトルク
強度区分が高いボルトほど、ボルト自体は強い力に耐えられます。締め付けトルクの目安も強度区分で変わり、たとえばM10の締め付けトルクの目安(トルク係数0.2、耐力の60%)は、4.6で約16.7N·m、8.8で約44.5N·m、10.9で約62.6N·mです(ボルト単体の目安で、ナットや相手材の条件は含みません)。サイズ別・強度区分別の一覧は締め付けトルク表をご覧ください。
M10のスパナは16mm?17mm?
六角ボルトの二面幅(スパナのサイズ)は、M10・M12・M14・M20・M22で、今のJIS(ISOに合わせた寸法)と旧JISの2種類があります。今も旧JISの寸法のボルトやナットが多く出回っているため、どちらも使われています。
| ねじの呼び | JIS(ISO) | 旧JIS |
|---|---|---|
| M10 | 16mm | 17mm |
| M12 | 18mm | 19mm |
| M14 | 21mm | 22mm |
| M20 | 30mm | 32mm |
| M22 | 34mm | 32mm |
ほかのサイズの二面幅や六角レンチのサイズはボルト・ねじの寸法表にまとめています。
参考にした公式資料
制度や料率は変わることがあります。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。