1. 締めたいトルクから範囲を決める
トルクレンチには「2〜10N·m」「20〜100N·m」のように使えるトルクの範囲があります。まず、締めたいボルトの締め付けトルクがその範囲に入るものを選びます。車のホイールナットなど指定トルクがあるものは、取扱説明書の値を使います。
| ボルト(強度区分) | トルクの目安 |
|---|---|
| M6(8.8) | 約9.26N·m |
| M8(8.8) | 約22.5N·m |
| M10(8.8) | 約44.5N·m |
| M12(8.8) | 約77.7N·m |
| M16(8.8) | 約193N·m |
ほかのサイズ・強度区分は締め付けトルク表で確認できます。
2. 差込角(ソケットの大きさ)を合わせる
ソケットを差し込む四角い部分の大きさを差込角といい、6.3mm(1/4インチ)、9.5mm(3/8インチ)、12.7mm(1/2インチ)、19.0mm(3/4インチ)などがあります。手持ちのソケットと同じ差込角のものを選ぶか、アダプターを使います。
メーカーの製品では、トルクの範囲が大きいほど差込角も大きくなります。KTCのプレセット型トルクレンチの例では、次のように機種ごとに範囲と差込角が決まっています。1本で使える範囲は機種の範囲だけなので、締めたいトルクが入る機種を選びます。
| 差込角 | 機種ごとのトルク範囲(N·m) |
|---|---|
| 6.3mm | 2〜10、5〜25 |
| 9.5mm | 2〜10、5〜25、10〜50、20〜100 |
| 12.7mm | 20〜100、40〜200、60〜300 |
| 19.0mm | 100〜600、150〜800、200〜1,000 |
| 25.4mm | 200〜1,000 |
3. 種類と精度を確認する
- プレセット型:あらかじめトルクを設定しておき、設定値になると「カチッ」という音と手ごたえで知らせる。同じトルクで何本も締める作業に向いています。
- デジタル型:トルクを数字で表示する。設定値を音や光で知らせるものもあります。
精度は製品の仕様表に「±3%」「±4%」のように書かれています。KTCのプレセット型では、300N·mまでの製品が±3%、それより大きい製品が±4%です。
使い方と手入れの注意
- プレセット型は、保管するときに設定トルクを一番低い値に戻すよう、メーカーが案内しています(KTC)。
- トルクレンチは使ううちに精度が変わることがあります。日常の点検に加えて、校正はメーカーに依頼するよう案内されています(KTC)。
- 使い方の注意(範囲外で使わない、緩める作業に使わないなど)は、製品の取扱説明書を確認してください。
参考にした公式資料
制度や料率は変わることがあります。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。